海上自衛隊 ミサイル艇「はやぶさ」・1/350スケール
JMSDF Guided Missile Patrol Boat PG-824 HAYABUSA (1/350 scale)

　ミサイル艇とは満載排水量800トン前後までの小艦艇で、対艦ミサイルを装備したものをいいます。前型のミサイル艇１号型には悪天候時の船体強度や耐候性に対する不安があり、構造上中速域での運用が出来ないことから、「はやぶさ」型はそれに代わる新たなミサイル艇として2002年から2004年にかけて６隻竣工しました。
　基準排水量は４倍増加し（200トン）、高速性、船体強度、安定航行の確保のため船底はV字型で細長い船体となりました。主機はガスタービンエンジンを３基搭載し、それぞれウォータージェット推進ノズルに接続されています。他の護衛艦より早く主機を始動させることが可能で、有事に即応するように設計されています。
　船体、砲塔、マストの各部はステルス性が考慮された形状を採用し、76mm単装砲１基と90式艦対艦誘導弾連装発射機２基を搭載しています。海上作戦部隊指揮管制支援システムを搭載し、攻撃関連情報や攻撃命令を迅速に受け取ることが出来るようになりました。

製作手順の詳細は、【海上自衛隊ミサイル艇「はやぶさ」PG-824の製作記】part1＆part2をご覧下さい。→
If you want to know more details of the production procedure, please click on this button and see the "making points of JMSDF Guided Misile Patrol Boat HAYABUSA PG-824 part1＆part2" (But this production description is described in Japanese only).

　なおこの「はやぶさ」は、2014年6月に大日本絵画より出版された『 モデルグラフィックス（Model Graphix）』誌2014年6月号に掲載されました。

　高速ミサイル艇に相応しく、いかにも スピードの出そうなシャープでコンパクトな外観の船体が特徴的です。主砲が大きく目立っていますが、この主砲は62口径76ミリ単装速射砲で、イタリアのオート・メラーラ社が開発した優秀な艦砲で す。砲塔はステルス性を高めた形状を採用しています。

　主砲以外の兵装としては艦尾に90式艦対艦誘導弾（SSM）連装発射筒があり、これは我が国が開発した４連装または連装の対艦ミサイルシステム です。ミサイルは発射筒に格納されて運用され、「はやぶさ」型は連装を採用しています。

　艦首と艦尾を真正面から 撮ってみました。全長50mほどの小艦の1/350スケールサイズとはいえ、卓上で写真を撮るとどうしても全体のピントが合いにくくなってしまいます。どこかにピントを合わせるとどうしても他の部分がぼやけてしまいますので、ボケているのはご容赦のほど。

　艦尾のウォータージェット推進ノズルは、主機のLM500-G07ガスタービンエンジン３基 が艦尾方向に突出したノズルに個々に接続され、後方に高圧の水流を噴出して推進力とします。

　艇全体を上方から俯瞰します。煙突の手前に置かれているのは6.3mRHIB複合作業艇です。硬式ゴムボートまたは複合型ゴムボートとも称され、船底は軽量で高強度なFRP製 、ブルワーク兼用のゴムチューブが防舷材として舷側に取りつけられています。

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