海上自衛隊 イージス護衛艦「ちょうかい」
JMSDF Aegis Destroyer DDG-176  CHOKAI

　イージス艦といえば、巨大な艦橋とその外壁につけられたフェイズドアレイレーダーが特徴的であり、ステルス性が考慮され洗練されたデザインとなっています。
　「こんごう」型は我が国初のイージスシステム搭載のミサイル護衛艦で、米海軍イージス駆逐艦「アーレイバーク」級をベースに開発されました。米海軍以外が保有した初めてのイージス艦です。ネームシップの「こんごう」以下「きりしま」「みょうこう」「ちょうかい」の４艦建造され、旧日本海軍の高速戦艦と重巡洋艦の名前を冠する海上自衛隊を代表する護衛艦です。「あたご」型イージス艦２隻が竣工するまでは海自保有の戦闘艦艇の中で最大・最強を誇りました。

　「こんごう」「きりしま」「みょうこう」は「アーレイバーク」級のフライト�T（イージスシステム・ベースライン４）と同じ基本性能をもち、４番艦の「ちょうかい」のみ電子戦システムが強化されて、フライト�U（イージスシステム・ベースライン５）と同じ基本性能を有します。ちなみに最新の「あたご」型は「アーレイバーク」級フライト�Vと同じベースライン７です。
　2000年代後半から弾道ミサイル防衛（BMD）運用のための改修が行われ、「ちょうかい」も2008年までに目標の探知・追尾・発射までの一連のシステム強化がなされました。さらにリンク16のアンテナを新造時から装備し、主砲を長砲身化し対水上射撃も容易にし、姉妹艦中最初にCIWSを最新のBlock1B化するなどして機能向上を優先的に進めています。
　これらのイージス艦は４個ある護衛隊群に１隻ずつ配備され、有事におけるシーレーンを航行する一般船舶とそれを防衛するための護衛艦の防空を任務とします。４番艦「ちょうかい」は佐世保を定係基地とする第２護衛隊群第６護衛隊に所属しています。

　なおこの「 ちょうかい」は、2014年3月に大日本絵画より出版された『現用艦船模型倶楽部へようこそ　海上自衛隊編２』（サブタイトル/艦船模型実践テクニック講座）への掲載のために特別に製作したもので、季刊「ネイビーヤード」誌連載の『現用艦船倶楽部へようこそ』には掲載されていません。

　製作手順の詳細は、【海上自衛隊イージス護衛艦「ちょうかい」DDG-176製作記】part１〜3をご覧下さい。→
If you want to know more details of the production procedure, please click on this button and see the "making points of JMSDF Chokai DDG-176" (But this production description is described in Japanese only).

　比較的グラマラスな船体にステルス構造の巨大な艦橋や大きなトラスマストが良くマッチし、カッコイイの一言に尽きますね。海自のイージス艦といえば何と言っても「こんごう」型４隻。現行最強艦の１つと言え、海上自衛隊の保有する艦艇群を代表する顔と言えるでしょう。

　「ちょうかい」に海上からの目線で 迫ってみましょう。艦首と艦尾からクローズアップしてみました。 （フネはその細長い船体のゆえに、卓上写真を撮るとどうしても艦首や艦尾がぼけてしまいます。雑誌に掲載する時の撮影のように、カメラ、光源、台などを専門的な設備にして撮るようにはいきません(^^;)。）

　「こんごう」型の巨大な艦橋は日本海軍重巡洋艦の「高雄」型を彷彿とさせます。ベースとなった「アーレイバーク」級とはまた違った、力強い迫力に満ちあふれているのが良く分かります。
　 米海軍の「アーレイバーク」級や海自最新鋭艦の「あたご」「あしがら」はマストもステルス化されトラス構造ではなくなっていますが、「こんごう」型はトラス構造のマストを踏襲しました。

　このモダンでシャープな姿が魅了しますね(^^)/。

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