海上自衛隊 イージス護衛艦「あたご」
JMSDF Aegis Destroyer DDG-177  ATAGO

　「あたご」型は、「こんごう」型イージス護衛艦を改良・発展させた我が国最新鋭かつ最大の護衛艦です。司令部機能の充実を図るため艦橋を２層高くし、船体後部にヘリ搭載用格納庫を設け、マストを従来のラティスタイプマストではなく平面構成の塔状マストに変え、ステルス性能の強化を目的として艦橋や煙突の形状を変更するなどして、第２世代のイージスシステム搭載艦として登場しました。ネームシップである１番艦「あたご」は2007年3月、２番艦「あしがら」は2008年3月にそれぞれ竣工しています。
　本型はイージスシステムとしては最新のベースライン7.1Jを搭載し、フェイズド・アレイ・レーダーも最新版のSPY-1D(V)にバージョンアップされて、目標の捜索・追尾能力がさらに向上しました。
　しかし「あたご」は、竣工後１年を経たずして民間漁船と衝突し漁師２名が犠牲になるという不名誉な事故を起こしてしまいました。最先端を行くハイテク艦であっても、それを扱う乗員の錬度や士気が弛緩すれば、本来の力を生かし切れません。今回の事故を猛省し一から出直すことによって、「あたご」がふたたび国土防衛の要として活躍することを願わずにはおれません。

　製作手順の詳細は、【海上自衛隊 イージス護衛艦「あたご」DDG-177製作記】part１〜4をご覧下さい。→
If you want to know more details of the production procedure, please click on this button and see the "making points of JMSDF Aegis Destroyer ATAGO DDG-177" (But this production description is described in Japanese only).
　なおこの「あたご」は、2008年11月に大日本絵画より出版された『ネイビーヤード（NAVY YARD）』誌Vol.9に掲載されました。

　 「あたご」の全景を見てみましょう。同じイージス艦の「こんごう」型よりさらに洗練されシャープになったイメージ。実際、艦首先頭のノーズが「こんごう」型よりさらに突き出てシャープになったような感じを受けます。
　スマートな船体にステルス構造の艦橋とマストが良くマッチし、海自の保有する現行最強艦の１つとなっています。 不幸な事故を乗り越えて、今後の国土防衛に身体を張って貢献していただきたいものです。

　出来るだけ海上からの目線で「あたご」に迫ってみます。米海軍「アーレイバーク」級に似た、力強い迫力に満ちあふれていますよね。

　さらに艦首と艦尾を真正面からパチリ。フネはその細長い船体及び高さがあるゆえに、卓上で写真を撮るとどうしても全体のピントが合いにくく、どこかがぼやけてしまいますね。

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