「ラッセン」詳細写真
DDG-82 Lassen detail images

　いつものように、艦首から順にクローズアップし てみます。
　「アーレイバーク」級は、「タイコンデロガ」級より少し太めな艦首でずんぐりしています。 我が国海上自衛隊のイージス艦「こんごう」型はこの「アーレイバーク」級をモデルにしたのですが、搭載している主砲は「アーレイバーク」級フライト�UAの方がずっとスリムでステルス性にすぐれた形状になっています。

　ステルス性を考慮し てデザインされたメインマストがこの作品の見せ場の一つ。フライト�Tと�Uではマスト頂部のタカンアンテナの傾斜具合で識別することが出来ます。フライト�UAはフライト�Uを踏襲。
　マストの張り線は0.052mmφ鮎釣り用金属テグスを使っています。0.052mmφは、1/700スケールではちょうど良い細さだと思います。

　煙突配置、そして後方の2つの追尾レーダーとCIWSの位置などは、海自「こんごう」型と同じようなデザインです。

　船体を延長してヘリ格納庫とヘリ甲板を拡充したことで、搭載機は一気に２機常備出来るようになりました。この拡充によって、フライト�UAの上部構造の形状は後方がかなり変わっています。

　艦中央部を真横から見てみます。艦橋も煙突もかなりボリューム感がありますね。フェイズドアレイレーダーも存在を主張しています。

　 艦首から順に、特に強調したい箇所をクローズアップしてみます。まずは尖鋭な艦首、そしてこじんまりした主砲。艦首旗竿はご覧にようにやや傾斜して取りつけられています。また船体色と黒色が交互に塗られています。

　さらに海上からの目線で、艦橋周辺に迫ってみました。下２枚↓は左舷を艦首から艦尾にかけて反航しつつすれ違いざまに撮った写真という雰囲気で。

　あと、フライト�UAに特徴的なヘリ格納庫とヘリ甲板も。

　今後は右舷上空から、同じように艦首から艦尾へ。

　当工場の定番、波板の上に載せた状態でケースに収めています。船体は前後２本のボルトで固定。収納ケースはダイソーで買った１個数百円のもの。お手軽かつ安いのでこれまでずいぶん重宝しましたが、最近ついにストックしてあった分を全て使い切ってしまいました。最近は、この収納ケースはダイソーには置いていないようで、困りますねぇ。

■エッチングパーツの手すりとラッタルの取りつけ

　艦首から艦橋までの前部甲板の手すりは４段手すり、それ以外の上部構造はほとんど３段と２段手すりです。特に煙突周りと後部上部構造の周辺は２段手すりになっています。

　付属のエッチングパーツには２段手すりしかないため、３段はフライホーク製「海上自衛隊用手すり」FH700089、４段はゴールドメダル製「現用米海軍艦艇・日本自衛艦用」PE-28を使用しました。なお艦尾甲板には付属のヘリネットを取りつけますが、今回はゴールドメダル製現用艦用手すりセットにあるネットを使っています。

　甲板への昇降ラッタルは艦橋後方と後部上部構造物に数ヶ所あり、特に艦橋から上甲板に降りるラッタルはフライト�UAでは艦首側に降りるようについています（フライト�Tは逆）。プラ板で踊り場を設け、ゴールドメダル製「現用米海軍艦艇・日本自衛艦用」PE-28にあるエッチングパーツのラッタルを取りつけます。



■増設及び移設されたレドーム類
　艦橋天蓋上に設置されたレドームは2014年9月現在で５基（大４基、小１基）あり、パーツB24はそのままで、B3が２基とも移動し、そのあとに大きめのレドームが新設されました。そのためこの大きめのレドームを２基、3mmφ程度のプラ棒を削って自作する必要があります。

　B3は艦橋前面左舷寄りと１番煙突前面中央に移動したため、それぞれプラ板でスポンソンを作ってその上に取りつける必要があります。また１番煙突の前面中央にあった小ぶりのレドームB23１個は、B3と入れ代わりに艦橋天蓋上に移設されています。

　ということで、「アーレイバーク」級フライト�UA「ラッセン」の完成です。流麗なシアーとグラマラスな船体に、合理的かつ存在感溢れる上部構造とマスト。まさしく現代 における最先端かつ最強の軍艦の一つと言えるでしょう。米海軍の現役主力艦としての面目躍如というところでしょうか。

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