第３戦隊　「榛名」（はるな）

　この「榛名」は、「金剛」の竣工に気をよくして製作しました。これもまた深雪会や日本海軍艦艇模型保存会が市販している図面には開戦時のものはなく、資料もほとんどないという状況のもとで製作しました。学研の「金剛型戦艦」も、この「榛名」が竣工して半年以上あとに出版されています。

　キットは「霧島」をモデルとしていますので、特に艦橋を中心にして大改造が必要でして、「金剛」や「霧島」よりも確実に手間がかかります。「金剛」に比べて艦橋の高さが１段高くしかも防空指揮所等の形状が全くキットのままではダメなこと、トップの射撃指揮所回りを全くスクラッチしなければならないこと、艦橋背面のガーターを延長しなければならないこと、飛行機作業甲板のリノリウム部分が「金剛」ともキットのものとも大きく違っていること、、煙突の雨水除けカバーの形状が「金剛」より複雑なこと等々、手間のかけがいのあったキットです。

　なお学研の「金剛型戦艦」が出版された後に、この本の中に記載されていた開戦時資料を参考にして追加作業を行いまして、艦橋を１段高くし射撃指揮所等のスクラッチを行っています。これにより、まあなんとかシルエット的には開戦壁頭のスターリング湾に碇泊する「榛名」が再現されたかなと思います。

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