海上自衛隊 ＬＣＡＣ
JMSDF LCAC

　LCAC（Landing Craft Air Cushion）は、「おおすみ」型輸送艦に搭載されている水陸両用のホバークラフト型舟艇です。輸送艦や揚陸艦から直接海上に出て水上を走行し、目的地の海浜に乗りつけ陸地を走行して、兵員や物資を輸送・揚陸します。従来の上陸用舟艇や揚陸艦より移動速度が向上し、上陸条件の厳しい海浜にも対応出来ることを目的として開発されました。海上自衛隊では米テキストロン・マリン・システムズ社から輸入し、1998年から2003年にかけて６隻就役させています。
　艇の中央部は全通式の車両甲板になっていて、通常60トン（過搭載で75トンまで）の物資または180名（最大240名）の人員を輸送可能です。

　製作手順の詳細は、【海上自衛隊 ＬＣＡＣ & ミサイル艇1号PG-822の製作記】をご覧下さい。→
If you want to know more details of the production procedure, please click on this button and see the "making points of JMSDF LCAC & missileboat" (But this production description is described in Japanese only).
　なおこのＬＣＡＣは、2010年11月に大日本絵画より出版された『ネイビーヤード（NAVY YARD）』誌Vol15.に掲載されました。

　全長５ｃｍ程度の長方形の船体を持つ小さなキットを可能な限りディテールアップしています。エンジンやプロペラ部分のエッチングパーツが手に入っていたら、もっと精細にディテールアップ出来たのですが…、まあこれぐらいが限度でしょう。
　一応運転室を作り直して窓枠をエッチングパーツ化し、信号灯や三脚の支柱などを真鍮線で追加。側面のシルバー色は手塗りですが、特にムラにはならず綺麗に塗れました。軍艦旗のデカールがシルバー地によく映えますね。

　以下の写真の、上２枚は海上走行時の状態で、下２枚はランディングして積載物資を運搬・移動する時の状態です。キットではこの２つの状態が再現可能ですので、それぞれ１隻ずつ作ってみました。

　２つの状態を並べてみます。そばに５００円玉を置くと、その小ささがよく分かるのではないでしょうか。