2004プラモデル・ラジコンショー見学報告記2004プラモデル・ラジコンショー見学報告記
１０月２日に東京ビッグサイトにて開催されたプラモデル・ラジコンショーに行ってきましたので、艦船模型を中心に簡単に報告しましょう。
まず全般的印象として、晴天の土曜日の午後という絶好の人出が期待される時間帯なのに、通路や各ブースに思ったよりお客は少なく、活気に欠ける感じを受けました。展示ブースの中もさほど混んでおらず、じっくり見学するには都合の良いショーでした(^^;)。
翌日の日曜日そして業者日の月曜日は、かなりまとまった雨が降りましたので、人出はさらに少なかったかもしれません。
＜タミヤ＞
模型メーカーとして最大級の広さのブースを持ち、さまざまなコーナーが林立してお客も比較的多かったようです。ミニ四駆とかラジコンレーシングカーのエキジビションの歓声が聞こえず
、いつもよりは静かだったような気がしたのは、ちょうど幕間だったのでしょうか？ また、プラモの新作キットの展示コーナーを探してブース内を２度ほどグルグル歩き回り、ウロウロしてしまいました。よく見ると最前列にプラモの新作キットのコーナーはあったものの、全体としては完成品の展示が多く、完成品販売に力点が移行しつつあるような感じを受けました。
艦船キットの新作は米戦艦ニュージャージーです。近代化改装後の、トマホーク搭載艦となった姿をモデル化。
また1/48のティーガーⅠ、シュビムワーゲンが展示されて注目を浴びていました。特にティーガーⅠは車体をダイキャストにしたそうで、これは完成品販売も視野に入れての選択とのことです。ダイキャスト製の重みを味わってもらうために、お客の手のひらにティーガーⅠを置いて、実感してもらうような説明の仕方をしていました。
個人的には、1/48でⅢ号突撃砲B型が商品化予告をしていたのが嬉しいですね。
ところで、以前からタミヤの今後の艦船模型への取り組みについて興味がありましたので、旧知で艦船設計担当のＴさんをさっそくつかまえて、挨拶もそこそこにいろいろ突っ込んだ質問をぶつけてみました。企業秘密なので口外しませんが、Ｔさん頑張って下さい。応援しています。
＜ハセガワ＞
まず目を惹いたのが、ドラゴンの1/72ＡＦＶ完成品群です。フェルディナント、エレファント、ティーガーⅡ、ヤクトティーガーなどが１０数台展示されていて、なんとも壮観でした。それにしても、定価１２００円程度でここまで完成品の出来具合が良いと、とてもキットを作る気にはなれませんね。まず１２００円で完成品を買って、あとからドライブラシやエッチングパーツによってチョコチョコと追加工作した方が、良さそうです。
＜アオシマ＞
艦船キットは「陽炎」型の「黒潮」（エッチングパーツ付きスーパーディテール・ルンガ沖夜戦）、「磯風」（エッチングパーツ付きスーパーディテール・菊水作戦）、そしてビスマルクとティルピッツ。「黒潮」「磯風」は、私もどちらか１隻買おうと思っています。
ビスマルクとティルピッツは、２ちゃんねるでも祭り状態になったように、３社競合になってしまった注目のアイテムです。例によって、艦船担当のＹさんの熱弁をじっくり拝聴しました(^^;)。
Ｙさんによると、アオシマのビスマルク＆ティルピッツは両艦の差異を忠実に再現し、船体中央上構、煙突のファンネル、艦橋後部のディテールなどなど、他社のキットが表現しなかったところまで、表現したとのことです。
（でも私、日本海軍以外良く分からないもので、ビスとティルを詳しく語ってもらったにもかかわらず、その話そっちのけで「扶桑」「山城」を早く出してよー、とか「蒼龍」は１艦だから難しいよねとか、「夕雲」出さないの？とか、「夕雲」と「陽炎」って艦尾の傾斜が違うよねーとか、別の話ばかりしてました（爆）。）
ところで、我々がビス＆ティルについて熱く話している最中に、なんとタミヤの俊作社長がいつの間にか傍らに立っていまして、Ｙさんの熱弁を聞いてやり取りしていました。タミヤは、今回Ｚ級駆逐艦を提供してコラボレートしていますので、ビス＆ティルの評判が気になるのでしょうか 。
＜フジミ＞
大注目していた「妙高」「那智」ですが、展示物はＣＧのボードだけだったのでガッカリ。アナウンスだけが先行し、まだまだ開発途上のようです。はたしてハセガワ「妙高」と差別化出来るのでしょうか、興味深々ではありますね。
「大和」「武蔵」も展示されていて、いつの間にかバリエーションがかなり増えています。
しかしあのフジミのブースって、なんなんでしょうね。自動車好きには申し訳ないですが、目ぼしい展示品といったら実車のイエローの ランボルギーニだけ！！ あとは、車のキットを中心とする販売コーナーがかなりを占めていました。他の静岡３社に比べ 、いろいろなジャンルの完成見本の数が圧倒的に少ないので（というかほとんどなかったジャン）、なにをやりたい会社なのか良く分からんね、ここって(^^;)。車に特化するのだろうか･･･。
＜ピットロード＞
旧知の鈴木社長がちょうど在席でしたので挨拶をして、それから社長自らがカバーケースを取ってくれましたので、展示品を直に撮影することが出来ました。
しかし照明が暗かったせいか、せっかくの社長の好意にもかかわらずちょっとピンボケに写ってしまいました。
今回は、レジンキットの「青葉」が私にとっての目玉でした。それからプラキットのビスマルク＆ティルピッツも話題になっていますね。またボード展示だけでしたが、「橘」型駆逐艦が商品化されるようです。
なお外国艦もいくつか出ていましたが、名前が覚えられないのと（爆）個人的に興味があまりないので、全部パスしてしまいました(^^;)ゞ。一応名前だけ列記しときます（手抜きですが、許してつかあさい）。ソブレメンヌイ級 ボエボイ、米海軍 揚陸指揮艦ブルーリッジ、現用米海軍 揚陸指揮艦マウントホイットニー、1/350ロシア海軍 攻撃型原子力潜水艦アクラ級などなど。
＜ファインモールド＞
奥のコーナーで特売エッチングパーツを漁っていたら、社員で旧知のＫさんに「ロートシルトさん！！」って呼ばれました。目が皿のようになってエッチングパーツを探していましたので、Ｋさんが目の前に立っていたことに全く気が付かなかったのです(^^;)ゞ。
で、脇に呼ばれて、特別に新作エッチングパーツを撮影させていただきました。これはビス＆ティル用のドイツ海軍機銃セットです。かなり細かいディテールで出来も良いので、プラ機銃の銃身の太さに閉口していた人達には朗報でしょう。
しかしＫさんとも話したのですが、作るのは少々難しそうだねー(^^;)。
あと、1/72でメッサーシュミットBf109F-2＆F-4を出すみたいなので、「アフリカの星」ハンス・ヨアヒム・マルセイユ大尉のファンの私としては嬉しい限りです。
＜京商＞
1/1250の艦船完成品シリーズは、３隻出たあと続かず、完全に死滅したみたいね(T_T)。「阿賀野」「矢矧」はどうなったんじゃーーー？？？
で、京商のブースに何を発見したかというと…、船外ラジコンモーターです。これがあると1/700も生き生きするだろうね。余裕があれば買いたいアイテムです。
このように↓潜水艦などにつければ、バッチリですね(^^)。
********** ********** **********
以上、駆け足で艦船模型と自分に興味のあるアイテムを中心に紹介しました。少しでも参考になればと思います。