軽装甲偵察観測車(Sd.Kfz.253)

  軽装甲偵察観測車(Sd.Kfz.253)は、250ハーフトラックのシャーシと装甲車体をベースにして、突撃砲部隊の射撃管制用観測車として製造されました。乗員は4名で、密閉された戦闘室の天井には旋回・両開き式円形ハッチと横開き式角型ハッチが装備されています。さらに天井の右側には、アンテナを格納する木製ケースが装着されています。
 Sd.Kfz.253はヴェックマン社とベーラー社で製作され、デマーク社で組み立てられました。1940年3月から1941年6月までに、合計
285輌が生産され配備されたとのことです。
バルバロッサ作戦当時は突撃砲部隊に随伴して、射撃観測や指揮を行いました。

 軽装甲偵察観測車(Sd.Kfz.253)の再現にあたりましては、
英MMS社の1/76メタルキットを使用しました。詳細な製作記は、【軽装甲偵察観測車(Sd.Kfz.253)製作記】を参照してください。→

 

  武装はSd.Kfz.252と同じくMG34が1挺ということでして、戦車のような砲塔とか砲身がありませんのでなんだかのっぺりしたシンプルな姿をしています。なお253には、アフリカ軍団の写真等を見る限り、車体後部に大型の収納箱を装着したりフレームアンテナを追加したバリエーションがあるようです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 キットは2つあるハッチの開閉を選択することが出来ますので、私は開状態で製作しました。ハッチを開けると車内が見えてしまいますが、実車の内部は比較的シンプルでディテールアップの余地がそれほどあるわけではありませんので、そのまま素組みでもあまり気にすることはないと思います。
 アンテナの格納箱は、キットのパーツは曲がりやすくてシャープになりませんので使わず、
プラ板で改めて作りました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 グランドパワー2001年11月号別冊「SdKfz250」の110ページに、第11装甲師団の第1牽引式榴弾砲中隊所属車の写真が載っています。幽霊マークとクライスト軍団の「K」を車体前面に描いたこの車輌を、下写真のように再現してみました。第11装甲師団を表す黄色い丸に縦一文字のマークは手書きなんですが、ぜんぜんうまく描けませんでした(お恥ずかしい限りです(^^;))。そのうち細筆のイイのを買って、書き直しましょう。

 

 1/76でこれぐらいのサイズ。1/43のカーモデルと同じ感覚で、コレクションするにちょうど良い手ごろな大きさですね。