第７戦隊　「最上」（もがみ）

　「最上」クラスは日本海軍の重巡が洗練されたデザインになっていく完成期にあったためか、そのスタイルは腰高にせよカッコ良く、ムダのない精悍なシルエットとなっています。

　タミヤ製「最上」のキットは「鈴谷」を基本タイプとして、３艦のバリエーションがあります。しかし「最上」「三隈」は、上甲板の上に配置される通風筒やウインチの位置や数、艦橋前の大型エアーダクトの存在の有無、艦橋後部から煙突にかけての構造、煙突下部の三叉構造、煙突の蒸気捨て管の位置や数、後部艦橋のベンチレータの形状と位置―等々について、「鈴谷」「熊野」とは異なっています。またキットの船体を見ますと、艦首のＳ字カーブ形状が尖って直線的すぎますし、飛行機作業甲板上に不要なモールドが散見されます。

　このような修正は、主に深雪会発行の図面をもとに直していきました。但し、艦橋後部と煙突の形状が「鈴谷」型となっていますので、この2箇所だけは手を加えるとなるとかなりの難作業になりそうです。もし厳密に「最上」型として製作するならば、この２箇所を図面をもとにスクラッチした方が良いかもしれません。

　近日中に、製作途中写真入りの「最上」製作記を載せようと思います。なおこの艦は、９９年７月に開催された第２０回「東武タミヤモデラーズコンテスト」において、初めてのエントリー（これまでこういうコンテストの存在を知らなかった）ながら、ラッキーな入賞をさせていただきました。詳細は「タミヤニュース・October1999 Vol.365」のＰ８〜１１に特集されています。

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